フランス語を学びながら働きたい
非常によく質問を受ける事項です。この質問にはまず必ず、「基本的にお勧めいたしません」とお答えしています。
(ワーキングホリデービザで渡仏される方を除きます)
長期留学で滞在許可証を取得すれば、週20時間までの労働が認められています。
したがって、法的には可能です。
ですが、下記のいくつかの理由により、当サポートではお勧めしていません。
働き口はそう簡単には見つからない。
フランスの失業率は高く、(その要因はさまざま考えられていますが)フランス人でも就職は難しい状況です。雇用形態も日本とは異なり、雇い主からすると日本のアルバイトのように簡単に雇い、簡単に解雇できるわけではないのです。
フランス語がおぼつかない、文化も知らない留学生が仕事を見つけるのは、決して簡単ではありません。
探す時間、学ぶ時間
雇用されるのは困難ですが、条件をしぼらず、職種も選ばなければ、全くないわけではありません。 しかし、極少数のそれらの雇用先を探す時間と手間を考えてみてください。留学の目的は、”フランスで働くこと”ではないはずです。 その時間をフランス語学習に当て、現地での語学力の向上をまずは目指すことが、本来の目的を達成する近道であることも珍しくありません。
低賃金、重労働、ときには不法労働も
仕事が見つかったとしても、大抵の労働は、低賃金で重労働であることが多いでしょう。中には、不法労働、いわゆる travail noir と呼ばれる仕事であることも少なくありません。
不法労働は固く禁じられていて、見つかると、雇い主、労働者本人共に重い罰則(罰金)を受けます。日本への強制送還もあり得ます。そのような大きなリスクを負う必要が本当にあるのか、よく考えてみてください。
そういう人のための語学学校すらあると聞くけれど…
インターネットや口コミなどでこの類の情報に当たることもあるでしょう。しかし、あくまでも学生の身分での留学の場合、これらは不当な行為です。
すべては自己責任となります。慎重に行動してください。
フランス語の勉強にもなるのでは?
たしかに、その業種を勉強している人にとっては、業界用語や専門用語を使ったり聞いたりする機会は増えるでしょう。そのために、ワーキングホリデーという制度があります。
あらかじめ、働く意思があり、分野が決まっていて、なおかつ語学の勉強をする決意がある場合は、ワーキングホリデービザの取得をまずはお勧めいたします。
フランスで働き口を見つけることを前提に、留学準備をするのは大変危険
十分な費用を用意せず、フランスでの労働収入を当てにして、長期留学ビザを申請する方は結構いらっしゃいます。生活費をフランスで稼ぐ、というものです。しかし、海外での留学生活は、何が起こるかわかりません。
病気、事件、事故…万が一とは思っても、起こってからでは遅すぎます。
海外留学生保険のカバー期間内であったとしても、病院によっては、取り合えず費用を全額支払い、帰国の後、返金請求の手続きをする場合もあります。働lくことを前提に、十分な費用も持たず渡仏することの危険性を十分理解していただきたいと思います。
どうしても労働する場合は、万が一就労できなくても無事留学生活を送って帰国できるだけの費用は、必ず用意していきましょう。
金銭目的ではなく、修行を目的とする場合
レストランやパン屋、お菓子屋さんなどでは、いわゆるスタジエ(研修生)として雇われることは稀ではありません。これらの職種では、技術や知識が問題であり、言葉はあまり出来なくても働くことは可能だからです。 こういう目的の方は、まずはワーキングホリデービザでの渡仏をお勧めします。それが、まずは一番経済的だからです。 長期学生ビザは、フランスの学校で勉強をすることが大前提ですので、当然学費が必要になるのですから。ワーキングホリデービザで1年間熱心に働けば、大変難しいといわれていますが、就労ビザの取得も夢ではありません。(これは雇う側の一存にかかっているといえます) もちろん一時帰国は必須となりますが、より確実で安全な、王道手段といえるでしょう。
それでもフランスで働いてみたい
以上のことを踏まえたうえで、フランス留学生活にも慣れ、言葉のやり取りもスムーズになってきたら、ちょっとした社会経験として仕事を考えてみるのは可能です。何よりもまずは雇用先を探す
日本人留学生向けのアルバイト情報は、OVNI(フランス生活情報誌)などに代表されるインターネットサイトや、Junku(書店)などの掲示板で探すのが近道です。もしくは、日本食料品店や、日本レストランなどに直接聞いてみることになるでしょう。
口コミは、フランスでは有効な職探しの手段です。すでに働いたことがある人に紹介を頼んだり、多くの知人友人に、アルバイトを探している旨を伝えておくのもいいでしょう。
地方では
パリと地方都市とでは、その雇用状況に大きな差があります。地方では、自分からアノンス(広告)を大学の掲示板に張り出したりする積極性が必要とされることも多いでしょう。比較的見つけやすいと思われる、ベビーシッターの仕事などは、電話番号を記入したアノンスを保育所などに張り出すのも有効な手段です。ただし、ベビーシッターの仕事探しのライバルは、フランス人学生です。在仏日本家庭などで雇われる日本人学生は多いようです。
また、在仏日本人とフランス人の交流の場であることが多い、各地の”日仏協会”を尋ねてみると、その土地ならではの情報がもらえることもあるでしょう。 ただし、各地のこのような協会は、決して”日本人学生へのアルバイト援助機関”ではありません。参加する意義をまず、考えてみてからにしてください。
